競走馬ウオッカが目標のオリンピック選手、福島のり子

今回のバンクーバー五輪から新設された種目スキークロスの日本代表選手、福島のり子さんが「(競走馬の)ウオッカになりたい」と友人に語っているそうです。2月9日付け asahi.com に掲載された竹内絵美(テレビ朝日アナウンサー)のインタビューに答えています。

福島のり子(スキークロス) 初代女王狙う「大穴」 - asahi.com から競馬関連の発言だけ引用
目標はウオッカ

武内 ところで、スキークロスの癖が日常生活に出てしまうことはあります?

福島 車を運転していて、前の車が遅いと「抜きたい」とイライラしちゃいます。そんなにスピードは出しませんけど。あと、スタートがすごく似ているので、競馬をよく見るようになった。ウオッカが好きなんですが、前に2頭いて、コースをふさがれた中で、どこで出てくるんだろう、とか。

武内 自分とウオッカを比べると。

福島 全然、ウオッカじゃありません。友人には「ウオッカになりたい」って言ってます。牝馬(ひんば)が牡(おす)の中で戦っているところに、昔の自分が重なるんです。スキークロスを始めた頃、まだメジャーじゃなくて、ずっと男の子と一緒に海外を転戦してたんです。男9人の部屋に私1人とか、ダブルベッド一つの部屋に男の子と2人とか、しょっちゅう。でもみんな同等の仲間として扱ってくれて「お前のベッドはその真ん中な」とか言われて、慣れっこになりました。今は五輪種目になり、環境も整備されましたが、その頃があっての今だな、と思います。

武内 鍛えられましたね。

福島 かなり。

武内 自分を競走馬に例えると。

福島 完全に大穴でしょう。みんなは油断してると思うので、そこに割って入って、勝ち進みたい。

「牡馬相手に戦うウオッカに昔の自分が重なる」「自分は大穴」という(たぶん競馬歴はそれほど長くないだろう)福島さんには「プリティキャスト」と「ヘヴンリーロマンス」の2頭をご紹介。プリティキャスト1980年の天皇賞・秋を11頭立て8番人気ながら逃げ切って優勝。へヴンリーロマンスは2005年の天皇賞・秋(18頭立て14番人気)を鋭い末脚で抜け出して優勝。2頭とも牡馬相手に大一番で勝ちました。


まあオリンピックでは同性の戦いだから、エリザベス女王杯を最低人気で勝ったサンドピアリスあたりのほうがふさわしいか、と思いつつ「最低人気馬」にたとえるのは失礼すぎるかという気がするので遠慮する。


というわけで競馬ファンにも注目のバンクーバー五輪女子スキークロスは、日本時間2月24日(水)午前03:30から予選、同日午前07:09から決勝の予定です。