「おにぎり餓死写真」は別人



上の画像について「テレビで餓死者の写真を流すかなぁ」と調べたところ、テレビで放送された生活保護を打ち切られて餓死した人物の写真であるのは事実ですが、「おにぎりが食べたい」と書き残して餓死した人物ではないという結論になりました。


まずドキュメント'06餓死孤独死が飽食ニッポンを襲う 生活保護を受けられず餓死にある動画ファイル"Part2"によると、写真の人物について、『1999年?に京都市で亡くなった人物(享年38歳)で、生活保護を打ち切られたあとに死亡した』ことが分かります。次の画像はその動画から。ちなみに死までの経緯は、失業→衰弱→入院→生活保護→退院と同時に生活保護打ち切り→2ヵ月後に死亡発見です。

一方、「事件リポート/北九州市 孤独死事件/“行政の責任”/生活保護打ち切り 就労状況も把握せず」によると、「おにぎりが食べたい」と書き残していたのは、北九州市で2007年7月に餓死していることが発見された52歳の男性。


ということです。またキャプションあり画像をグーグルで検索したところ2010年までしか遡れなかったので、下のようなキャプション無し画像を元に誰かが細工した可能性もあると思っていますが、これは確認できませんでした。


仮説として、北九州市の男性について伝えるニュースのなかで別の餓死者として京都市の男性を紹介した場合に一番上の画像ようなキャプチャ画像が出来上がることは考えられます。そのため捏造画像とは言い切れないですが、写真の人物は右上のキャプション(「52歳」や「おにぎり」)と異なる人物であるのは確実です。


これはブラマヨ吉田擁護の記事ではないので念のため。それから北九州市の件についてその後に行なわれた検証が「北九州市生活保護行政検証委員会 - 北九州市」にあるので、あわせて紹介しておきます。