JRA ホームページ英語版は各馬コメントが充実している

JRA ホームページ | 今週の注目レース - スプリンターズステークスローレルゲレイロの説明は以下のとおり

2〜3歳時は、朝日杯フューチュリティS2着・NHKマイルC2着。4歳春は東京新聞杯阪急杯を連勝するなど、スプリント〜マイル路線を歩んできたが、持ち前のスピードをフルに活かし、今春の高松宮記念を奪取。安田記念15着のあと、放牧→函館競馬場に入厩して調整→栗東トレーニング・センターに帰厩。休み明けとなった前走のセントウルSは、初斤量の59キロも響き、息がもたず14着に敗れたが、大敗明けののち、ガラリ一変の実績もある。定量の57キロに替わり、地力と実績を見直す必要があるだろう。


一方、JRA ホームページ右上の English から飛ぶページには、
Sprinters Stakes (G1) - comments from Japanese runners' connectionsスプリンターズS.関係者のコメント」というページがあり、そこから引用すると、

Mitsugu Kon (trainer)
"We had the jockey work him because we didn't want any lapse in concentration, and (Shinji) Fujita told me the horse moved like he does when he's at his best. He's leaner, and you can tell that he's much fitter compared to his last race. He's never run the 1,200 meters at Nakayama, but he came in second in the Asahi Hai Futurity Stakes so we don't think the course will be a problem at all. He's the ace of our stable now that the younger Deep Sky has packed it in. I want him to win to sprinter of the year honors. He's coming along really well, and I just hope he can run to the best of his ability on the day of the race. We can't make the spring seem like a fluke."

超訳
昆 貢(こん みつぐ)調教師のコメント
集中を切らしたくなかったから追いきりはジョッキーに乗ってもらった。藤田騎手は絶好調のころと同じ動きだったと言ってくれた。体重も落とせて、前走よりずっと良い状態で挑める。中山芝1200mはまだ走ったことがないが、朝日杯フューチュリティーステークスで2着に来てるから、このコースでも問題ないと思っている。ディープスカイが引退して、今ではローレルゲレイロがうちの厩舎のエースだ。この馬に今年の最優秀スプリンターを獲らせてやりたい。順調に来てるから、レース当日に実力を出し切ってくれるのを願うだけです。高松宮記念はフロックだったと言わせないためにも、スプリンターズステークスでも結果を出したい。


このように英語版は(G1 だけですが)出走全馬の騎手または調教師のコメントが掲載されています。日本語サイトのローレルゲレイロの説明も詳しいですが、英語版のように関係者による現在の状態についてのコメントのほうが重要なのは明らかではないでしょうか。

調べてみると、英語版はスプリンターズS.がグローバルスプリントチャレンジだったから詳しいわけではなく、今年の GI のうち、桜花賞高松宮記念以外の全 GI で用意されています。



これは良い事を知りました。私は自宅+IPAT で馬券を買うときは、もう競馬新聞は買っておらず JRA ホームページの出馬表で予想してますが、GI レースになると各陣営のコメントが気になるときもあります。関係者コメントはスポーツ紙のウェブサイトで読めることもありますが、しかし掲載されるかどうかはその馬の人気次第だったりで見つからないこともあったりして。それでも次の秋華賞からは英語版サイトを見れば良いんです。もうグーグルでコメントを探す必要もなく、競馬新聞を買うために自宅からちょっと遠い場所に移転しやがった(笑)コンビニに行く必要もないと。



ちなみにこの英語版サイトは、正確には JRA ではなく競馬国際交流協会(The Japan Association for International Horse Racing)が運営するサイト。もちろん JRA の外郭団体で公益法人です。

競馬国際交流協会の事業内容は、「ロ.わが国の競馬関係情報の海外への提供」との事。各馬コメントの英語での提供も、組織の目的にかなったサイト運営なわけです。JRA が各馬コメントを日本語ホームページに掲載しない理由は競馬新聞各紙との兼ね合いがあるからでしょうが、別団体の英語サイトならオッケーということですか。簡単な英語を読める程度の学力があってよかった。